UICSファミリーへ、インタヴュー。
第2回目は卒業生にお話を聞いてみました。今回お話を伺ったのは小池統太さん(2006年度卒業生)。UICSへの入学、またその頃の思い出を聞きたいとお願いしたら、当時を振り返ったエピソードをまとめてくださったのでそのまま掲載させていただきます。
(以下小池統太さん文)
僕が高校生になった時、正直に言ってしまえば「クリスチャンになる」という選択肢は頭の中になかった。周りのみんなと同じように高校へ進学し、周りのみんなと同じようにカノジョを探していた(居たか居なかったかは別として…)。「将来のために」学校に通っていたが、頭の中にはいつも「どうせ僕にたいした事はできない。努力しても将来は誰も保証してくれない。失敗したら格好悪い。それなら何もしたくない。」こんなネガティブな思いが増えていった。将来への不安。やたらと高いプライド。やたらと低いテストの点数。カノジョが出来ないこと。クセ毛。他人と比較することばかりで、気付いた時には自分の嫌いなところが沢山あった。そして高校にも通えなくなっていた。
そんな「暗闇」の中、安食先生とお会いした。「カウンセリングをしてあげるから11時に教会に来てね(^o^)」と。行ってみたら礼拝の時間だった。「牧師にダマされた!(と当時は思った)」が、不思議と悪い気はしなかったので、会堂の一番後ろで、腕も脚も組んで、ありがたく礼拝に出席した。(ついでにサングラスも掛けていた。)こんな感じで数ヶ月、既に当時教会にいた妹の友人達が怯えている事に気付くこともなく、無事「クリスチャン」の仲間入りをした。
程なくしてUICSに入学する。そこは今まで所属してきた学校とは全く違うところだった。何と言っても聖書の授業。その中で繰り返し教わった。
「神様は一人一人を目的を持って、愛して造ってくれた。」
「キリストを救い主として受け入れた時、全ての罪が許される。」
「神様はあなたに平安の計画を、将来と希望を与える。」
以前いた高校の百人一首丸暗記よりは覚える気になれた。少しずつ周りのこと、自分のことを許すことを学び、神様を見上げながら前に進み始めた。自分の将来に、自分よりも遥かに大きい主の計画があることを知り、少し気が楽になった。
聖書の授業だけでなく、家族・友人のように接してくれる先生方。自分と年が離れた生徒達との関わり。 自由な時間(当時の僕にとっては専らギターの時間)。本当に英語で会話する英語の授業。「暗闇」にいた本当にイケてない自分に話しかけてくれる、慕ってくれる人がいて、その人たち一人一人から、それぞれの形で、キリストを、クリスチャンの生き方を教わった。
この時はまだ、神様以外の誰も知らない。僕がアメリカに留学すること。留学先での素晴らしい妻との出会い。英語を使う仕事に就くこと。 ましてUICSで何も考えず弾いていたギターが、賛美の奉仕はもちろんだが、職場のイベントで頼まれ、アメージンググレイスを弾くことになるなんて、神様以外の誰が計画できるだろう。
神様は私達のちっぽけな考えなんて遥かに越え、最高の計画を用意されている。もう既に。例え現在の状況がどんなに暗く見えても。
エレミア 29:11「わたしはあなたがたのために建てている計画をよく知っているからだ。それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」