学校紹介

UICSについて その1:UICSの目指すもの

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「どうして学校を始めたの?」

これまで私達の活動をいくつかご紹介してきました。このホームページを開設してから、「いつも楽しそうだね」という声を前にも増していただけるようになりました。何よりもうれしい評価だと感じています。

それと同時に、はじめてUICSの活動をご覧になった方からは「どうして教会で学校を始めたんですか?」というご質問もいただくようになりました。

どうして教会で学校を運営しているのか。それはもちろん教会でしかできない教育があると私達は信念を持っているからです。そんな私達の思いを知っていただけたらと思い、これからUICSの教育理念について何回か掲載をしていきたいと考えています。

今回は当校の代表、峰町キリスト教会の牧師でもある大角健一先生からUICSの目指す教育について寄稿をいただきました。

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(以下、大角健一先生 文)

IQよりEQを育てたい

EQ(Emotional Quotient )ということばをご存じでしょうか。「知能指数」と訳されるIQ(Intelligence Quotient)は知的能力を表す数値ですが、EQは「感情指数」あるいは「心の知能指数」と呼ばれています。心の豊かさを計る数値としてアメリカの心理学者ダニエル・ゴールマンが提唱して、全米に大きな反響を巻き起こしました。

UICSでは、一般の学校と同様に、さまざまな技法や機器を用いて知的能力の向上に努めていますが、さらに重視しているのは「心の教育」です。美しいものを美しいと感じ、弱く小さいものに寄り添える心。すべてのことに感謝し、すぐに自分の非を認めて謝ることのできる柔らかな心…。私たちはそんな心を育む学校でありたいと願っています。

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そのためには、もう一つの指数向上が不可欠だと考えます。それはSQ(Spiritual Quotient)=「霊的指数」です。「魂の知能指数」の著者ダナー・ゾーハーとイアン・マーシャルによれば、私たちの脳の側頭葉には「ゴッド・スポット」と呼ばれるところがあるそうです。

最近の脳の研究によって、話題が精神的なものや宗教的なものになると、そこににわかに反応が起こることがわかってきたと言います。聖書によれば、神は私たち人間の中に「永遠への思い」(伝道者の書3:11)を与えておられます。科学が聖書の教えを証明してきているかのようです。

自他への愛と尊敬は、座学によって育まれてくるものではありません。自分を超える至高の存在への敬意とその存在との触れ合い―これが私たちの中に自分と人を愛し、いたわる心を生み出していくのです。

UICSが毎日礼拝をおこない、毎週数回聖書の授業を設けているのもそのためです。単によいお話を聞き、聖書のストーリーを学ぶだけでなく、個々の「ゴッド・スポット」が刺激されて、より高い精神性が育てられていくことを願っているのです。

個性を尊重する教育で

昨今様々な教育の形が認められています。日陰者的な印象を持たれてきたチャーチスクールも、ようやく市民権を得られてくるでしょう。

今後さまざまな形のフリースクールが誕生してくることが予想される中で、UICSは発達障害や学習障害に苦しむお子さん、あるいは既存の教育システム以外の方法を求めておられる方々に、個性を尊重し、個別に対応する教育機会をこれからも提供していきたいと考えています。

同時に、人間存在の根幹ともいえる心と霊を育てることで、人間らしい人間、これからの日本や世界に必ずや貢献できる人材を生み出していくことがUICSに課せられた使命だと考えています。

ある著名な牧師が「神と共に歩む霊的指数の高さこそ、究極的な人生の成功の鍵」だと言っています。UICSはIQだけでなく、EQやSQを育てる学校です。IQは生まれつきの才能ですが、SQは心がけ次第でいくらでも向上できる後天的な能力です。UICSで磨かれた能力が将来どれだけ花開いていくか、とても楽しみです。

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